狛犬

狛犬は高麗犬とも書き、原型はオリエント・インドライオン像。中国・朝鮮を経て渡来したといわれている。 もともと宮中で魔よけに用いられていたものが、神域を護る目的で寺院や神社にも置かれるようになった。左右二匹で一対とし「阿」「吽」の形式をとるのが一般的である。我が国で最も優れていると言われる物は、奈良東大寺南大門仁王の北側に北面して並立している国宝のそれである。この狛犬は建久年間東大寺大仏殿再復の際この工事にあづかった宋人陳和郷の作だと伝えている。

2尺5寸狛犬、亀甲3段積みの工事風景